ISO22000/外部コミュニケーション(5.6.1)
ISO22000:2005規格の5項「経営者の責任」:
5.6項「コミュニケーション」:
5.6.1項「外部コミュニケーション」においては、以下のようなことが要求されています。
- 食品安全に関する問題の十分な情報がフードチェーンの上流から下流まで確実に伝わるように,組織は,以下の関係者とのコミュニケーションのための効果的な手続きを確立・実施・維持すること。
a)供給者及び契約者
b)顧客又は消費者,特に製品情報(*1),引き合い,変更を含む契約若しくは注文,又は苦情を含む顧客からのフィードバックに関すること。 (*1:「製品情報」としては、意図した用途についての注意事項,特定の保管要求事項,適宜、シェルフライフに関する説明を含む)
c)法令・規制当局ほか
d)FSMSの有効性又は更新によって影響する,または、それによって影響を受ける他の組織
- 上記の外部コミュニケーションを通して、フードチェーン内の他の組織の製品に関連する組織の製品の食品安全面に関する情報を提供できること。この外部コミュニケーションは,特に、フードチェーン内の他の組織が管理する必要のある既知の食品安全ハザードに適用される。コミュニケーションの記録は維持すること。
- 法令・規制当局及び顧客の求める食品安全関連要求事項は,利用できるようにしておくこと。
- 指名された社員が,食品安全に関するどんな情報でも外部に伝達できる明確な責任及び権限をもつこと。外部コミュニケーションを通じ得られる情報は,システムの更新(8.5.2 参照)及びマネジメントレビューへのインプット(5.8.2 参照)として含めること。
<なお用語については、『「意味?」-ISOミニ辞典』のブログにリンクしています。>
この要求事項の解説:
ここでは、FSMSに関わる情報交換を確実にするための『コミュニケーション』について規定しています。
5.6.1項は、「外部コミュニケーション」についての要求になります。
この要求事項の意図するところは、食品安全に関わる食品安全ハザードについて、フードチェーン内でコミュニケーションを通して相互に情報交換することで確実に管理し、消費者に不安全な食品を提供しないことになります。そのための外部とのコミュニケーションの要求を規定しています。
上記の要求項の記載の通り、組織との外部コミュニケーションの対象をa)~d)の4つとしています。
a)は、フードチェーン内の供給者、契約者で(例えば、原材料メーカーから、機器・サービスなどの購買先や外注(プロセスをアウトソースした)先、さらには組織の構内で作業を行う別会社なども含まれます)とのコミュニケーションです。食品安全ハザードを組織を含むフードチェーンの上流側、下流側のどこで管理するかを明確にしていくためのコミュニケーション。
b)は、顧客、消費者とのコミュニケーションになります。求められる食品安全の許容水準がどのレベルにあるのが妥当かを合議しておくためのコミュニケーション。
c)は、保健所とか行政機関などとのコミュニケーションになります。
d)は、消費者団体などの利害関係者とのコミュニケーションです。
食品安全に関わる食品安全ハザードについて、フードチェーン内でコミュニケーションを通して相互に情報交換することで確実に管理し、食品安全を確保することため、フードチェーン内の他の組織に組織の食品安全面に関する情報を提供できること。とくにフードチェーン内の他の組織が管理する必要のある既知の食品安全ハザードについて着実に外部コミュニケーションを行うことが求められています。またそのコミュニケーションの記録は、維持することが求められています。
規制当局および顧客からの食品安全要求事項は、いつでも分かる状態で明確にしておくことが求められています。
指名された社員が,食品安全に関するどんな情報でも外部に伝達できる明確な責任及び権限をもつこと。また外部コミュニケーションを通じて得られる情報は,システムの更新(8.5.2 参照)及びマネジメントレビューへのインプット(5.8.2 参照)として含めることが要求されています。
指名された社員については、訓練でコミュニケーションスキルを磨いておくことが重要です。