ISO22000/責任及び権限(5.4)
ISO22000:2005規格の5項「経営者の責任」:
5.4項「責任及び権限」においては、以下のようなことが要求されています。
- トップマネジメントは、FSMSの効果的な運用及び維持を確実に実行できるように責任および権限を規定し、組織内全体に周知すること
- 全ての要員は、予め決められた人に対して、FSMS上の問題を報告する責任をもつこと
- 指名を受けた要員が、処置を開始すること及び記録することの明確な責任権限をもつこと
<なお用語については、『「意味?」-ISOミニ辞典』のブログにリンクしています。>
この内容は,ISO9001:2000規格の5.5.1項とよく似た内容になっています。
トップマネジメントが、FSMSに関わる責任・権限を定め、それを組織内で周知しておくことが要求されています。
周知ですから伝達しただけでなく、組織内の各要員にその責任・権限の規定が認識されていることが必要です。
この要求は、文書化の要求はありませんが、一般には、マニュアルへの「食品安全管理組織図」といったものへの記載や「職務分掌権限表」(マトリックス図)などで明確にします。
とりわけ、前記の規定の中に、食品安全に関わるFSMSで発生した問題について決められた人に必ず報告することの責任と、その問題の処置に際して、誰がその責任者で、それに関わる記録の作成、承認等は、だれの責任権限にて管理するのか等を確実に明確にしておくことが要求されています。
これは、職務分掌権限表のマトリックス図で縦軸にFSMSの規定要求事項項番号を横軸に組織の部門や責任者を挙げてどの要求事項の主幹責任は、どの責任者でどの問題が発生した場合には、誰に報告され、記録の作成は、誰が責任があるのかが明確になります。(例えば、報告義務:○、問題の着手責任:●、記録の作成・維持の責任◎などと記載しておくと明確になります)