作業環境(6.4)/ISO22000
ISO22000:2005規格の6項「資源の運用管理」:
6.4項「作業環境」の要求事項の詳細については、日本規格協会の対訳本などをご参照下さい。
この要求事項の解説:
ISO22000:2005規格の要求事項をしっかりと運用できるための作業環境を確立・管理及び維持するための資源を提供することを求めています。
作業環境は、条件の集まりとのことで、例えば、温度、湿度、空気清浄度、照度、風速、落下細菌数、光などを含めた条件の集まりが作業環境ということになります。
こちらの作業環境の要求事項も6.3項のインフラストラクチャーの要求項と同様に具体的には、7.2.項の前提条件プログラムと関係します。
作業環境としては、微生物学的交差汚染を避けるためのゾーニングなどの各種の対策、落下菌、浮遊菌などの作業場の衛生管理面での要求事項、従業員の作業着の要求事項、従業員の更衣室、洗面所、便所などの位置やそれがしっかりと利用できる便宜が図られかつ衛生上の問題がないこと、害虫の発生に関する衛生管理などの要件が満足されていることが求められます。
これらの作業環境としては、インフラストラクチャーも含めてコーデックスの食品衛生の一般原則や食品衛生法の衛生規範などが示しているような衛生管理条件や基本的な要件に多くの組織で実践されている食品衛生のための5Sとか7Sとかの取り組みもその作業環境の基本の要素になります。